モノを見る目
この本の内容については言うまでも無く鯨問題。
この本を読めば鯨問題の基本的なこと分かります。
私はそれ以上にモノを見る目、考え方が非常に勉強になった1冊です。
鯨とイルカの違いって何だか分かっていますか?
小松氏の講演会でこの話を聞いてこの本を読み始めました。
限りある資源の有効利用
欧米を中心とした反捕鯨国の6割程度の人々は、クジラのことについてはほとんど知らないという現状。
「資源問題ではなく倫理の問題だ」と言う国まであるそうで、クジラが増え過ぎることの弊害なども含めて、
人間とクジラがどう付き合っていけばよいのか考えさせられます。
本書は平易な文で書かれていますので、この問題のことを全くしらない方でも十分理解できると思います。
クジラを食べるために
著者は現役の水産庁幹事官で、捕鯨やマグロ漁業の国際交渉の担当者。IWC(国際捕鯨委員会)にも日本代表代理として参加しているという。
本書はクジラを捕って食べて良い理由を懇切丁寧に解説したもの。歴史上の捕鯨、IWCが捕鯨禁止を決定した経緯などがわかりやすく提示され、捕鯨禁止運動の内実が明らかにされている。さらに、捕鯨禁止の理不尽さや科学的根拠のなさが示され、捕鯨再再開が要求される。
非常に説得的であり、感心させられる。良くできた本である。
ただ、目的本意な本であることがありありで、読んで面白いものではない。たとえば、著者の言葉からは、クジラに対する愛はまったく感じられない。捕鯨再開を要求するのも、経済的な理由からで、決してクジラ肉を食べたいからというわけではないようだ。
心のこもっていない本。
鯨の行方
現在日本は、商業捕鯨を停止しています。しかし、最近は日本の科学的調査における見識について、賛成諸国も増えてきているみたいです。また、途上国も日本を支援しています。鯨は人間の3-5倍の漁獲を行います。そして、ミンク鯨を始め、多くの鯨資源が回復してきています。 日本人が商業捕鯨をやめて、代わりに漁獲・輸入が増えたもの。それはマグロでした。今では南洋黒マグロの資源量が問題になっています。 鯨の問題も、愛護だけではなく、いろいろな視点でとらえていく必要があります。 捕鯨は日本の文化の一部なのだなと、本書を読んで感じました。 捕鯨に関しては、日本は縄文時代からの歴史があり、鯨じたい、余すところなく利用してきています。油をとるためだけに、捕鯨をしていた国とは、文化が異なるのです。 現在、IWCでは米国が頑なに、商業捕鯨再開を拒んでいます。本来は90年に見直しするはずだったのですが。 また、アメリカは、捕鯨国アイスランドがオブザーバーとして、保留付き加入(捕鯨停止に対する決議を保留する。すなわち捕鯨停止に反対して拘束されないまま加入すること。)をすることに、最後まで反対していました。 しかし、アメリカは京都議定書や戦略核兵器制限交渉に、反対・保留の立場をとっていました。また、牛肉輸入再開については、安全を度外視して自国の意見を押し通そうとしています。 自分が行っている事を、他者については公然と反対できる。この矛盾をはらんだままIWCで立場を守ってゆけるのか。作者は鋭く問うています。
どのぐらい鯨を知っていますか。
よく特定の団体の方が環境のシンボルのように鯨を使っていますが。どの程度知っているのでしょうか。(その団体の方々はあたかも鯨の全種類が絶滅寸前であるかのように・・・ それはイリオモテヤマネコが絶滅しかけだから全部のノラネコやライオンを含めた猫の類を保護せよと言っているようなものです。勿論絶滅の危険性のある鯨は国際的にも国内的にも捕鯨は禁止されていますが) 私の知り合いの人も鯨が増えすぎて漁業に支障が出て困っていると言っていました。 皆さんは例えばイルカが鯨と同じ種類の生き物である事を知っていましたか?大きな鯨が捕獲で減少し一方では繁殖力の強い小型の鯨が異常に増えている事を知っていましたか。これらの本には鯨の現状と日本人を含む人間がどのように関わってきたのか分かりやすく書かれてあります。ただ日本人の昔の捕鯨の考え方がそのまま現代にもあてはまるように書いている点を考慮し星一つ減らしました。商業性を考えると江戸時代や明治時代などとは違うわけですから。漠然と知っているよりもこれを読んで一歩近づいて鯨の状況を考えることができる本として私は勧めます。
青春出版社
よくわかるクジラ論争―捕鯨の未来をひらく (ベルソーブックス) 日本はなぜ世界で一番クジラを殺すのか (幻冬舎新書 ほ 1-1) なぜクジラは座礁するのか?―「反捕鯨」の悲劇 反捕鯨?―日本人に鯨を捕るなという人々(アメリカ人) クジラと陰謀―食文化戦争の知られざる内幕
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