カジノ・ロワイヤル



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いわゆる007シリーズとは製作プロダクションを異にして、スパイ映画のパロディとして作られたコメディ作品。ただし原作はイアン・フレミングの007シリーズ第1作であり、その意味ではこれも立派な007映画ではある。
引退した往年のスパイ、ジェームス・ボンド卿(デヴィッド・ニヴン)のもとへ、英米仏ソの情報機関幹部が集まってきた。各国の諜報員たちが国際陰謀団スメルシュの手でつぎつぎと消されているというのだ。一同は、複数の007を使って組織への潜入を図るが…。監督はジョン・ヒューストンら5人、キャストもピーター・セラーズ、ウディ・アレン、オーソン・ウェルズ、ウィリアム・ホールデンなどなど、とにかく豪華。
さらにはバート・バカラックの音楽や美術、衣装などのキッチュな冴えなど、1960年代の流行を反映させた楽しい映画に仕上がっている。(的田也寸志)



ウッディ・アレンが一番の収穫のナンセンス映画

最近本家イオンプロが映画シリーズ開始40年目にして、やっとのことフレミングのボンド処女作の映画化をかなえたが、60年代の最初の映画化はアッと驚くナンセンス映画だった。こんなものに当時の超大作映画並みの予算をかけているのも驚きだが、オーソン・ウエルズやジョージ・ラフトやJ.P.ベルモンドなど有名俳優が(殆ど意味もなく)名を連ねているのも驚きだ。しかし、一番価値のあるキャスティングは、ギャグ作家としても参加していたであろう出世前のウッディ・アレンの存在だ。ベルリンの壁にまつわる知的なギャグもあるが、殆どの「迷シーン」は、5人の監督が寄ってたかって作り上げた悪ふざけばかりで、普通の感覚で見るならば退屈なだけの内容ではある。「そのつもり」になって見る奇特な覚悟が必要だ。しかし、B.バカラックの音楽は最高。ポップなテーマ曲もいいが「ルック・オブ・ラブ」は映画音楽の古典になっている。




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